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「市民社会」という言葉は、至る所で耳にするが、
その意味する内容は発話者によって千差万別である。
冷戦崩壊以降、「市民社会論ルネサンス」と呼ばれるように、
その重要性が見直され、民主主義をより高次なものへと発展
させるためのキーワードにもなっている。
本書は、三部構成である。
第一部では、現代日本(特に戦後直後)において、
「市民」や「市民社会」概念がどのような文脈で使われてきたのかを、
大塚久雄や丸山眞男などの知識人に焦点を当てて整理する。
第二部では、近年興隆している「新しい市民社会」論が
いかなるものなのかを、欧米の研究を丁寧に紹介し